あがり症は気合いだけではなく、タイプで分けると少し扱いやすくなる
人前で緊張する。
そう一言でまとめることはできます。
でも、実際に困っている場面は、人によってかなり違います。
手が震える人もいます。
声が震える人もいます。
頭が真っ白になる人もいます。
発表や会議の予定が入った瞬間から怖くなる人もいます。
終わった後に、何時間も反省会が止まらない人もいます。
全部まとめて「あがり症」と呼ばれますが、本当にしんどい場所が違えば、必要な準備も少し変わるのではないかと思っています。
「気にしなければいい」で済まないからつらい
あがり症の人は、よくこう言われます。
「気にしすぎだよ」
「慣れれば大丈夫」
「みんな緊張しているよ」
「堂々と話せばいい」
もちろん、言っている側に悪気はないことも多いと思います。
でも、本人としては、それができないから困っています。
手が震えている時に「気にしない」と思っても、手元が見える場面では気になります。
声が震えそうな時に「堂々と」と思っても、最初の一言を出す前から喉が固まることがあります。
頭が真っ白になる人に「落ち着いて」と言っても、落ち着くための手順そのものが消えてしまうことがあります。
だから、あがり症は気合いや根性だけで考えるより、もう少し具体的に分けた方が扱いやすいと思っています。
同じ「あがり症」でも、困る場所が違う
たとえば、会議で発言する場面を考えてみます。
ある人は、発言する前から手が震えます。
資料を持つ手、ペンを持つ手、マウスを動かす手が気になります。
ある人は、声が震えることが怖いです。
最初の一言で声が揺れたらどうしよう、と考えるだけで話し始めが重くなります。
ある人は、頭が真っ白になることが怖いです。
準備していた内容が、本番になると消えてしまう。
また別の人は、本番より前の時間がつらいです。
会議や発表の予定が入った瞬間から、数日前、前日、当日の朝までずっと気になる。
さらに、終わった後がつらい人もいます。
「あの言い方は変だったのではないか」
「声が震えていたのではないか」
「相手の反応が微妙だったのではないか」
そうやって、終わった後も頭の中で何度も場面が再生されます。
これらは全部「あがり症」ですが、同じ対策だけでは足りないことがあります。
あがり症でよくあるタイプ
- 手が震える、資料やペンを持つのが怖い
- 声が震える、最初の一言が出にくい
- 頭が真っ白になる、準備した内容が飛ぶ
- 発表や会議の前からずっと怖い
- 人の視線や表情が気になる
- 終わった後に反省会が止まらない
まずは「自分はどのタイプか」を見る
あがり症を少し扱いやすくするには、最初に自分のタイプを見るのが良いと思います。
もちろん、一つにきれいに分かれるとは限りません。
手も震えるし、声も震える。
始まる前も怖いし、終わった後も反省する。
そういう人も多いと思います。
それでも、今一番困っているものを一つ選ぶだけで、対策は少し現実的になります。
手の震えが一番つらいなら、まずは手元の支え方を考える。
声の震えがつらいなら、最初の一文を短くする。
頭が真っ白になるなら、戻る言葉を用意する。
本番前がつらいなら、準備の終わりを決める。
反省会が止まらないなら、終わった後の3行メモで閉じる。
こうして分けると、「気にしないようにする」よりも、やることが見えやすくなります。
目指すのは、緊張しない人ではない
あがり症の対策というと、緊張しない人になることを目指してしまいがちです。
でも、緊張を完全になくすのは難しいです。
大事な場面で緊張するのは自然です。
だから私は、目指すところを少し変えた方がいいと思っています。
緊張しない人になるのではなく、緊張しても戻れる人になる。
手が震えても、支えを作れる。
声が少し揺れても、最初の一文を言える。
頭が真っ白になっても、「一度整理します」と戻れる。
終わった後に自分を責め続けず、次に一つだけつなげられる。
この方が、現実的で続けやすいと思います。
今日できる小さな確認
- 自分が一番つらいのは、手・声・頭・前・後のどこか
- 一番怖い場面は、会議・朝礼・自己紹介・発表のどれか
- 本番前、本番中、本番後のどこで一番消耗するか
- 次の場面で使えそうな一文を一つ作れるか
全部を一度に直そうとしなくて大丈夫です。まずは、自分のタイプを一つ見るところからで十分です。
タイプ別の対策をnoteにまとめました
手の震え、声の震え、頭が真っ白になる、発表前から怖い、視線が気になる、終わった後の反省会が止まらない。
こうしたあがり症のタイプを分けて、具体的な準備や7日間メニュー、30日改善プランをnoteにまとめました。
この記事では概要だけを書いています。もう少し具体的に整理したい方は、下のnoteを見てみてください。
あがり症タイプ別対策ノートを見るnoteは有料部分を含みます。無料部分だけでも、あがり症をタイプで見る考え方は読めます。
まとめ
あがり症は、一つの言葉でまとめられます。
でも、その中身は人によって違います。
手が震える人。
声が震える人。
頭が真っ白になる人。
本番前から怖い人。
終わった後に反省会が止まらない人。
それぞれ、必要な準備は少し違います。
だから、まずは自分のタイプを見てみる。
気合いで全部乗り越えようとするより、具体的な場面に分ける。
それだけでも、あがり症は少し扱いやすくなると思います。
本記事は、個人の経験・考え方をもとにしたセルフケア・準備法の整理です。医療行為、診断、治療、服薬指導を目的としたものではありません。強い不安、動悸、震え、不眠、日常生活への大きな支障がある場合は、医療機関や専門家、公的相談窓口に相談してください。